2017-03-20

次の金曜ロードショーはおおかみこどもの雨と雪?

すこし前にジブリ関連の作品をいろいろ見ていましたが、なかなか感想書く機会がなかったのでこれを機にちょっとだけ

正直、この作品に対する僕の評価は低い
「何がやりたいかよくわからなかった作品」の一言で済ませたくなってしまうようなレベルでした
おそらくこの作品は「子育て経験があるかないか」によっても評価の割れる作品ではないかな?と感じますね
つまり経験ない僕にとっては何がやりたいかわからん作品だった。という話
世界中での評価は非常に高かったようなので、これから初めてみる人は安心してください。所詮は子育て経験のない1ブロガーの意見です

しかしそれだけで終わってしまうのもアレなのである程度細かく書きましょう

この作品を手掛けた細田守監督は他に「サマーウォーズ」「バケモノの子」「時をかける少女」等を手掛けています
皮肉なことにこの3作品はどれも面白かったんだよな

・そもそも生涯のパートナーが狼
出会いは大学の授業ですが、後の夫になる彼はそもそも学生ではなく、もぐりとして授業を受けていた青年だった
出席カードを出すように諭し、授業が難しいから教科書を一緒に見ようといったりぐいぐいアピール
やがて二人は恋に落ち、花(主人公)の妊娠が発覚する
普通、学生時代に妊娠発覚したら(ましてや両親不在でバイトでなんとか生計立ててる状況で)嬉しさ以上にいろいろ大慌てだろうと突っ込みたくなるけど、彼が日本狼の生き残りでなぜか人間の姿にもなれる生物でありながら普通に子孫残せる世界でそんなところを突っ込んでも仕方ないかもしれません
そして生涯といっても、弟の雨が生まれた直後には彼は事故で亡くなってしまう

・世間には隠すしかない狼子供
ここから人によって意見が大きく分かれてくる部分ではないでしょうか?
確かに、狼に変身する人間であることがばれたら、普通の人間としての生活はまずできない
だからこそ、子供の存在を隠せるところは隠していくが、夜な夜な遠吠えするペットを飼っている疑惑、子供がいるのに病院に検査にも一切行かず、虐待疑惑もかけられる
周りに人がいるような環境で雨と雪を育てるのは不可能だと判断したのだろう
遠い山奥へ、人気もあまりないボロ小屋を借りて暮らすことに・・・。
世間の理解を得て暮らすのは確かに無理だけど、このあたりは親としての「エゴ」が強すぎて、「子供のための選択」には思えなかった場面

・人間としての生活の強要
田舎とはいえ、人気が全くないわけではなく、雨と雪にも人間としての生活を強要する。
実際には狼としての育て方なんてわかるわけがないので人間として育てる択しかないのでしょう。
農業をしつつ、山奥の動物たちに対して威圧的になってはいけないと強く注意する
しかし、雨も雪も大きくなってくると、人間としての「義務」が当然出てくるのである

・人間としての学校生活か狼としての山奥の生活か
雪はおてんばな女の子、小学校に行けばクラスにもすぐ馴染み、周りの女の子達とはだいぶずれたことをやってしまう場面こそあるが人間の女の子になっている
反面、雨は大人しくふさぎ込んでしまい不登校、気が付けば花がやろうとしている仕事の見学にもついていき、狼としての先生を見つけて、山奥に通うようになる。
作中で一度だけ描かれた「狼の姿での兄弟喧嘩」だが、小さい頃は雪のほうが強かっただろう・・・しかし、山奥で狼として生きていこうとしている雨のほうが強くなっていた。
当然、狼の喧嘩なんて花に止められるわけもない。
さらには雪が、学校で男の子の耳に怪我を負わせてしまう。気持ちが高ぶってしまい、狼の爪で引掻いてしまったのである

・結局、それぞれの道の後日談がわからない
いわゆる、視聴者の数だけ答えがあるってやつですか
雨は山奥で狼として暮らしています。彼の遠吠えは花にも聞こえているように思えます。
雪は中学校に進み、寮生活。あの男の子とはどうなったのか?狼の姿を暴露してしまいましたが、気になります。
花は今まで通り、田舎での生活、女手一つで二人の子供を育てたのは大したものだと思います。
偉そうに言ってますが子育ての苦労をまったく知らない僕が言っても説得力はまるでありませんね

と、ざっくり本筋を撫でながら感想を交えていきました
この作品、主人公は母親の花に見えますが、基本的に娘の雪視点なんですよね
ところどころ入るナレーションは常に雪視点で「母はこのとき~」といった語り口調になっていました
なぜ、ここで花視点で「私はこの時~」といった入りではなかったのかは割と気になっていました

そして、3人の家族についてだけ書いたので、周りに人がいないように思えるかと思いますが、実際には田舎生活ではご近所さんに非常に助けられています
口数の少ない嫌味なおじいさんのアドバイスがなければ、農作物一つまともに育てられない花でした
家族で食べる分以外にも作るように指示され、釈然としない様子でしたが、ご近所さんとおすそ分けし合うのが田舎の風習
そのために多めに作るんですね

周囲の人々に助けられるが、雨と雪の秘密は明かせない。すぐに吐いてしまえば楽にもなったでしょう
そんな母親としての苦しい心中も裏に隠れていたのではないでしょうか

まとめると、作品としてはあまり評価できないのが正直なところですが、田舎の人々の根掘り葉掘り聞かないやさしさ、都会の騒がしさ、種族問題(これは僕がゲーム脳なせいだろう)、隠し事をしながら生きていかなければいけない家族のじれったさ。
そんなものが伝えられている作品ではないか?と勝手に考察しています
一見のんびりしているように見えて、人一倍苦しんでいそうな描写も多く、もう少し登場人物の細かい心情を読み取れれば印象も変わるかもしれません

金曜ロードショー楽しみにしている方は、そういった部分に焦点当ててみていくといろんな見方が出来るかと思います

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